manを読むときは英語版と日本語版を使い分けよう

Googleで調べ物をするときは英語がいいね、ってエントリがあった。

というわけで、Google 検索でお困りの人は、ぜひ .com を利用してみましょう。

Googleで検索するときは .com と .co.jp を使い分けよう。

うん、そう思う。僕はあんまり英語が得意じゃないし日本語で見れた方が嬉しいけど、英語が必要なことは多い。

で、僕は最近manを読むことが多いんだけど、ここでもやっぱり英語の方がいいと思う。ちなみに、manってのはUnix/Linux系OSで使われるマニュアルページのことね。コマンドの使い方なんかを調べるときによく読むよ。

例えば、最近のgrepには --color とか --exclude とか通好みの便利オプションがあるんだけど、英語版のmanにしか載ってない。なので、日本語版しか読んでなくて、そんなオプション知らないよって人もいるんじゃないのかな。

sortコマンドの場合はもっとひどい。まず、英語版の -k オプションの記述はこんな感じ。

-k, --key=POS1[,POS2]
start a key at POS1, end it at POS2 (origin 1)

ソートのフィールドの範囲を指定するオプションだね。番号は1から数え始めるって書いてある。一方、それに対応する日本語版の記述はこんな感じ。

-k POS1[,POS2]
-K POS1[,POS2] ソートフィールド指定の POSIX 形式。今後はこちらが推奨される。
行の POS1 から POS2 までのフィールドを指定する。POS2 を含む。
POS2が省略されたら行末まで。
フィールドと文字位置はそれぞれ 0 から数えはじめる。

最後の行、英語版と食い違っている。もちろん1から数えるのが正解で、日本語版の方が間違い。

そんなわけで、ちゃんと調べるときは英語版のmanを見た方がいいよ。

英語で読みたいときは、こんな感じで頭にLANG指定を付けると便利。

% LANG=C man sort

この1回のコマンドだけ指定した値が使われるので、今回のmanだけ英語で表示されて、それ以降のLANGの値は元に戻るよ。LANG=ja_JP.UTF-8 な環境でもお手軽だね。

こんな風にaliasしておくと便利。

alias eman="LANG=C man"

ちなみに、manページはUbuntu 8.04で確認しました。